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仮 想 通 貨 奉 納 祭

Virtual Currency Offering Festival 09 - 10 November, 2019, Tokyo

仮想通貨奉納祭 / Virtual Currency Offering Festival

物々交換、米、銅貨……と価値が移り変わるなか、キャッシュレス時代の新しい「祭り」「儀式」をアップデートする社会実験を行うプロジェクト。土着的な民間信仰は非合理的に見えても、共同体の維持や慰霊、厄災の抑止などの機能を持つ。後継者不足で廃れつつある奇祭を形骸化した伝承ではなく”生きた文化”として次の100年も継続させるには?という問いのもと「東京の新たな奇祭」を作ることに挑戦した。

祭りのために世界中から仮想通貨の投げ銭を集めて地域や神社に奉納し、都市の豊穣を祈る装置「サーバー神輿」を開発。時空間を超え一瞬で移動する仮想通貨の性質を利用し「現代版ポトラッチ(=富の再分配の儀)」を試みた。仮想通貨が一定額着金すると「ワッショイ・セレブレーション機能」が発動。神輿に搭載した大量のLEDファンが高速回転しながら発光し、人々から届いた祈りの言葉をAIが音声合成し、爆音で鼓舞する。

祭りのビジョンに共感した様々な分野の専門家、クリエイター、企業や自治体などが技術や作品を自発的に奉納し、「天狗ロボット」「奇酒の奉納」「AI般若心経」をはじめ、多くの共創が生まれた。東京の商店街で実現した「仮想通貨奉納祭」には、2日間で約17000名の参加者が集まり、老若男女が神輿行列や屋台を楽しんだ。

未来社会における贈与経済のあり方や、次世代の信仰の形を探求するプロジェクトとして、現在も実験を行っている。

アーカイブ動画

アーカイブ写真

技術仕様 - Technical Details

Software

・祭りのシンボルである「サーバー神輿」はビットコインを用いた「現代版ポトラッチ・システム」として構想された。
・村の祭りに倣って「プレ奇祭」としてクラウドファンディングを実施。参加者は資金の「奉納」とともに、各々の「祈りの言葉」を提供する。
・AIスタートアップ「株式会社わたしは」の独自技術AIが、祈りの言葉を音声合成。AIらしからぬ、人間の肉声のような声で人々を鼓舞。パレードの最中に世界中から集まった仮想通貨は専用ウォレットに入金され、神輿行列が行脚した地元の神社に奉納される。

・神輿に搭載された「デジタル・ポトラッチ・システム」では、世界中から寄せられたビットコインが専用ウォレットに入金されると、サーバー(神輿)内で実行されたPythonスクリプトが残高を監視し、ビットコインの着金を検出する。
・着金に応じてLED・音声制御アプリが動作し、ウォレットへの着金額や着金回数に応じて、神輿から発するLEDの発光パターンや音声を制御する。ビットコインの着金額や着金回数に応じて、LEDファンの回転速度が制御され、光、音、回転により神輿を担ぐ人々を盛り上げる。
・ビットコインの着金額に応じて、神輿のインタラクションは段階的に変化する。現状は「ノーマル・セレブレーション」「ワッショイ・セレブレーション」「スーパー・ワッショイ・セレブレーション」の3段階で、それぞれデザインされたLEDの発光パターン、合成音声、ファンの回転速度が設定されている。
・神輿行列の様子はオンラインで世界中に配信され、世界各地からローカルな祝祭に参加ができる。

Hardware

・神輿本体には、LEDストライプやLEDファン、ゲーミング PC、オーディオアンプ、バッテリー等大量のデバイスを搭載している。同時に、伝統的な宗教建築に利用されるしめ縄や鳥居などの装飾品と合体し、テクノロジーと宗教が融合した異質な外装を生み出すことを狙った。
・ビットコインの着金に応じて、LEDの光と、AIが生成した音声の出力でインタラクションする。LEDの発光パターンは、土着の不良文化やギーク文化にインスパイアされ、カラフルにデザインされている。

Tools / Materials

言語・開発環境:Python, openFrameworks, Arduino
利用ツール:レーザーカッター、カッティングマシン、Vectorworks、Illustrator
構造体:汎用アルミフレーム、木材、アクリル板
サーバー:マザーボード、CPU、メモリ、SSD、CPUクーラー、ATX電源、バッテリー
音響機器:スピーカー、アンプ
LED:LED Case Fan、LED Stripe、LED Driver、安定化電源
装飾品:神棚・神具、提灯、しめ縄、鳥居

 

Artwork / Performer

サーバー神輿 – Server Mikoshi

サーバー神輿 – Server Mikoshi

市原えつこ、渡井大己

Nicos Orchest-Lab

Nicos Orchest-Lab

ニコス オーケストラボ

超能力水鉄砲射的「めざせ!ハイドロポンパー」

超能力水鉄砲射的「めざせ!ハイドロポンパー」

福澤貴之, 泉田隆介, 倉橋真也, 橋口恭子, 山下遼, 水落大

株式会社わたしは

株式会社わたしは

株式会社わたしは(大喜利AIスタートアップ)

参加者の皆様による奇妙な奉納 - Other Weird Dedications

各業界で活躍する専門家の皆様による、奇妙な奉納品の一部をご紹介します。
Renowned experts, entrepreneurs and researchers made “offering” of various resources and technologies of their fields

Tengu Robot

アニマトロニクス技術を用いた「天狗ロボット」が生きている妖怪のように不気味なまばたきを繰り返す。

Weird Sake Dedication

「発酵デザイナー」による、99%が微生物、法律スレスレの「奇酒」セレクションが奉納。

Dedication of AI

AIスタートアップによる、AIが繰り出す般若心経が奉納。

Electronicos! Festival Music

古家電が楽器に生まれ変わり、祭り囃子を演奏する「古家電祭り囃子隊」が出現。

着金用ウォレット - Bitcoin Wallet

We shoulder up the Mikoshi and parade around PM 6:30-7:15 in Japan time.
Meanwhile, if you send bitcoin to the bitcoin address as below, the bitcoin you sent affect the Mikoshi parade in realtime. After that, It will be physically dedicated to shrine and temple in Tokyo.
当日はこちらのアドレスにて、ビットコインのご奉納を受け付けております!
神輿の儀は18:30-19:15。この間に送金をすると、リアルタイムで神輿行列の現場にあなたの送金したビットコインが影響し、
「ワッショイ・セレブレーション」なるスペシャル機能にもお目にかかれるかも……!?
皆様のビットコインのご奉納を心よりお待ちしております。

bitcoin address

18BNXj5Ngct9tbpws25xLx5kk4aGzyiXWV

Director

Etsuko Ichihara (JP) / New media Artist, Fantasy inventor, Digital Shamanist

メディアアーティスト、1988年、愛知県生まれ。早稲田大学文化構想学部表象メディア論系卒業。日本的な文化・習慣・信仰を独自の観点で読み解き、テクノロジーを用いて新しい切り口を示す作品を制作する。アートの文脈を知らない人も広く楽しめる作品性と日本文化に対する独特のデザインから、国内外の新聞・テレビ・ラジオ・雑誌等、世界中の多様なメディアに取り上げられている。
主な作品に、大根が艶かしく喘ぐデバイス《セクハラ・インターフェース》、虚構の美女と触れ合えるシステム《妄想と現実を代替するシステムSRxSI》、家庭用ロボットに死者の痕跡を宿らせ49日間共生できる《デジタルシャーマン・プロジェクト》等がある。
第20回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞を受賞、総務省異能vation(独創的な人特別枠・倍率120倍)採択。2018年に世界的なメディアアート賞であるアルスエレクトロニカInteractive Art+部門でHonorary Mention(栄誉賞)を受賞、EU(ヨーロッパ連合)より科学、社会、芸術の優れた融合に贈られる「STARTS PRIZE」にも同時ノミネート。2025関西・大阪万博 日本政府館 基本構想策定クリエイター就任。
主な展覧会として、「デジタル・シャーマニズム – 日本の弔いと祝祭」(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC])、「Cyber Arts Exhibition 2018 – Ars Electronica Festival」(OK Center for Centemporary Art)、「文化庁メディア芸術祭」(オペラシティアートギャラリー)、「第11回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館)等。
2016年にYahoo! JAPANを退社し独立、現在フリーランス。クリエーター事務所「QREATOR AGENT」所属。執筆活動も活発に行い日本経済新聞COMEMO、宣伝会議マスメディアンなどの媒体で連載中、講演多数。

http://etsuko-ichihara.com/
twitter: @etsuko_ichihara

 TEDx Talk

Interview about her artworks.

Interview at Nippon TV 24

Interview about “Digital Shaman Project”, and this interview was wide spread all over the world.

Credit

Credit

企画・運営:市原えつこ
神輿テクニカルディレクション,ソフトウェア開発,ハードウェアデザイン・開発:渡井大己
神輿ソフトウェア開発:稲垣淳
神輿フレーム設計・制作:川島拓郎
祭り囃子:NICOS ORCHEST-LAB
発酵大臣:小倉ヒラク
天狗アニマトロニクス造形・開発:中臺久和巨
天狗ロボットモーション開発:渡部知香
天狗ロボットモデル:藤井直敬
ロゴデザイン:畑ユリエ
写真撮影:黒羽政士
映像撮影・編集:野本ビキトル
企画リサーチ・PR協力:原田優輝(Qonversations)
管理サポート:早川由紀恵
協賛:デジタルハリウッド大学大学院,株式会社インクワイア
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
支援:Readyforクラウドファンディングご支援者の皆様
技術協力:株式会社わたしは
会場・運営協力:川島商店街

Exhibition View

Recent Exhibitions

2020 “International Arts × Science Festival 2020 – KYOTO STEAM” at Kyoto City Kyocera museum, Kyoto, JAPAN
2020 “Media Ambition Tokyo 2020”,Tokyo, JAPAN
2020 “Open Possibilities” at NTT InterCommunication Center[ICC], Tokyo , JAPAN
2019 “Matsudo International Science art festival” at Tojotei, Matsudo, JAPAN

Media, News

 “Virtual Currency Offering Festival” was featured on the medias below.

Venue Information

会場の川島商店街は中野新橋駅付近にある、戦前から続く昔ながらの元気な商店街。当日はフランクフルト、月見うどん、たこ焼き、クレープ、射的など商店街の直営店が15店舗ほど出店しお祭りを盛り上げます。その他大道芸や、ヒーローショー、けん玉、地元ミュージシャンによる路上演奏なども開催。 We will have 15 vendors selling foods and drinks, etc!

■日時 11月9日(土)・10(日) 16:00~21:00 荒天中止 出入り自由、参加費無料
■場所 川島商店街全域(東京メトロ丸ノ内線「中野新橋駅」より徒歩8分)
■住所 東京都中野区 川島商店街  〒164-0013 東京都中野区弥生町3丁目14−6

Venue

川島商店街 東京行灯祭 内
〒164-0013 東京都中野区弥生町3丁目14-6
Kawashima Shopping Street, 3-14-6 Yayoicho
Nakano-ku, Tokyo 164-0013, JAPAN
and you can also participate via online!!

Events

飲食の他、商店街の皆さんによる屋台、
射的、大道芸などの催しもございます。
絶妙なローカル感をたっぷり楽しんでいって下さい。

光るおもちゃ
おもちゃくじ等
ヘナアート
射的
大道芸
ローカルヒーローショー
ジャズ演奏
路上演奏

Food stand

当日は商店街の手頃で美味しい屋台が立ち並びます。
下記は当日に出る屋台メニューの一例です。

鳥皮にこみ¥350 皿うどん¥300
ハイボール¥300 手羽先¥100 唐揚げ¥200
焼きだんご¥120 いそべだんご¥120
ほの灯り月見うどん¥350
焼き鳥¥100、ポテト¥100、焼きそば¥200
豚もつ煮¥300、フランク¥100、チョコバナナ200円
トムヤムヌードル500円、タピオカドリンク¥300

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